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「笑点」林家三平 ゴッドマザーが「卒業じゃない」

「週刊文春」編集部
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「この三平、これから武者修行に出掛けて、立派な体になって戻ってきます」

 昨年12月26日の「笑点」(日本テレビ系)で、こう決意を表明し旅立ったのは林家三平(51)だ。

 三平は言わずと知れた故・初代林家三平の次男で、落語協会副会長の林家正蔵を兄に持つ二代目だ。

 林家一門と笑点の縁は深い。初代三平の弟子の林家こん平は前身の「金曜夜席」から出演。「笑点」となってからは初代三平も亡くなる前年まで出演していた。現在も林家たい平が、大喜利メンバーの一人である。

 三平は2016年5月、最年少メンバーとして大喜利に加わった。だが5年半、一度も“座布団10枚”を達成できず、

「世の中からは『三平はつまらない』などといった様々な意見もありました」

 と、三平も日テレのインタビューに自ら語るほど。共演者の林家木久扇からも、「もっと面白くなって戻ってきてね」と送り出された。

 父の死後、林家一門の柱としてファミリーをまとめ上げてきたのが“ゴッドマザー”こと母親の海老名香葉子さん(88)だ。現在も元気に講演活動などに取り組む香葉子さんを電話で直撃した。

母・香葉子さん

――三平が「笑点」を卒業することについて。

「“卒業”じゃないですね。自分の意思で、少し視野を広げて勉強をするために、ちょっとの間、修行に出させていただくということでございます。(番組を)降りたわけでもございません。日本テレビさん側も、本当に賛成してくださいました」

――座布団10枚を達成できなかったことは?

「心配することじゃありません。『金曜夜席』の頃から、プロデューサーの方たちがウチに集まって、企画を練っていました。ですから『笑点』はウチで立ち上げたようなもの。座布団は、『気持ちの上で10枚溜まるように』、というだけで、あまり関係ないと思います」

――今後、三平にどのような落語家になってほしいか。

「お父さんと同じようになってもらいたい。三平は、お父さんの未来を継いだものですから、お父さんのような芸を続けて行かなくては。私、芸については批判だとか批評だとかは一切しないのですが、寄席のほうでも頑張って貰いたい」

早逝した初代三平

――兄・正蔵との違いは?「長男は面白い『こぶ平』で通ってましたが、正蔵の名跡を継いで家元になりました。次男は、みーんなに可愛がられてきた子ですから、この性格を曲げさせたくない。素直で優しくて、そのまんまでいってくれればいい。ただ最近、太っていた身体を鍛えて痩せて、『あ、男になったな』と。アッハッハ! まぁ『がんばってやんなさいよ』ってことだけです」

メンバーに可愛がられていた

 三平は11年に女優の国分佐智子と結婚、男児を儲けた。取材中、幼稚園に通う長男が電話口で「こんにちは」と挨拶をしてくれた。

――夫婦仲はどう?

「まあ、仲が良すぎます。とってもいい家庭です! 3人で近くに住んでおりますので、常に一緒です」

 元旦、三平はツイッターでこう意気込みを語った。

「新たな船出の年になりました! 三平らしく進みます!」

 修行を経て、偉大な父と同じ景色を見る日は来るか。

source : 週刊文春 2022年1月13日号

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