毎日新聞の1月13日付朝刊三面に、「オミクロン 社会活動に影」と「共生探る英 南アは減少」という記事が載っていた。前者には記事の最後に4人の記者の署名があるため、これがどのようにして作られたかがおおよそ分かる。

 おそらく、編集をすることになったデスクが現場に「記者会見や取材で聞いたオミクロン関連の話をメモにして出して」と号令をかけた。すると記者が「医療提供体制の逼迫が生じないように、社会活動が停滞しないように柔軟に変化させるべきだ」という日本医師会会長の発言や、「科学的見地からコロナ対策を打ってほしい」といった経団連会長の言い草をメモで出した。

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source : 週刊文春 2022年1月27日号