人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
プディングハムスターの“クリンちゃん”。
3年前にペットショップからうちに来たのだけど、最近とみに足が弱り、ケージから出してやろうにも、その少し高さのある入口になかなか登れない。
手を添えてあげたいけど、君は噛み付いてくるんだもんな。
ほんとに小っちゃな頃は僕の手の平に乗ったりして懐いてたのに。
トイレットペーパーの芯を何本も繋げてトンネルを作ってあげたの覚えてる? 君は嬉しそうに入って遊んでいたじゃないか。
しかし、君は変わってしまった。1年ほど経って、少し大きめなケージに買い替えた時、組み立てた僕がミスをした。プラスティックの蓋の部分を前後、間違えたもので透き間が少し出来ちゃってたんだよな。
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source : 週刊文春 2022年2月3日号