歴史小説界に新風を吹き込む新鋭が、祝・直木賞。幼い頃から池波正太郎や司馬遼太郎らの世界にのめり込んできた変わり者は、その経歴もちょっと異色。今回の受賞も踏み台にし、歩みを止めないその執筆量にアガワはボーゼン。

 

(いまむらしょうご 作家。1984年生まれ。京都府出身。大学中退後、ダンスインストラクターの仕事を経て、2017年、『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で作家デビュー。『童の神』で角川春樹小説賞、『8本目の槍』で吉川英治文学新人賞、『じんかん』で山田風太郎賞、『塞翁の楯』で直木賞。)

 

阿川 この度は直木賞受賞、おめでとうございます!

今村 おかげさまで。ありがとうございます。

阿川 獲ってからがまた忙しいんでしょうねえ。

今村 直後は朝のテレビから何から取材のご依頼がたくさん舞い込んできまして。時間がないから移動中に執筆してるような状況です。

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source : 週刊文春 2022年2月24日号