2月20日、西郷輝彦が逝去した。享年75。「星のフラメンコ」など数多のヒット曲を持ち、俳優としても活躍。この10年ほど、がんとの戦いを続けてきた。
西郷は1947年、鹿児島県に生まれた。芸能界に憧れを抱き、15歳の頃家出同然で上京したという。
〈東京に行くとずっと言っていたのですが、こんな田舎モンが何をバカなこと言うかと、周囲の誰もが相手にしてくれなかった〉(「週刊現代」13年8月3日号)
64年に歌手デビュー。66年に発売した「星のフラメンコ」は、50万枚を突破。橋幸夫、舟木一夫とともに「御三家」と称された。芸能ジャーナリストの二田一比古氏の話。
「高校中退後、夜の街でボーイをするなどして下積み時代を過ごし、昭和の歌謡界を代表する存在に上り詰めました。御三家といえば橋さんと舟木さんの不仲が有名でしたが、西郷さんは波風を立てないマイペースな人だったそうです。当時の御三家の人気は凄まじく、『週刊平凡』などの表紙を独占。その後のアイドルの先駆けでした」
橋がこう肩を落とす。
「事務所はライバル関係として売り出そうとしていましたが、僕からすれば可愛い弟分。19年に『ノーサイド・ゲーム』(TBS)で共演した際に挨拶したのが最後でした。あの時代をともに頑張った仲間としてこれから思い出話に花を咲かせたかったのですが……」
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source : 週刊文春 2022年3月3日号