週刊文春 電子版

貧しいのはどっちだ

新聞不信

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

 日本人であることが恥ずかしくなるのは、こんな時だ。

 ウクライナ危機を巡る国連総会緊急特別会合で、各国の国連大使らがどんな発言をしたか。朝日は2日の朝刊一面で一覧表を付けて紹介した。

 お仕着せでない生の言葉に胸を打たれた。「ソ連は死んだ。幻想も、郷愁も、戦争も復活させることはできない」(アルバニア)、「我々は地政学的な大国ではないかもしれない。だが、連帯の大国でありたい」(ポーランド)などとある。国際世論の現在地とロシアのプーチン大統領の誤算を物語って余りある。

 ただ、我が同胞の発言が表にない。記事を読んでやっと発見したが、がっくりした。

 ロシア軍の撤退を求める決議案に関して「我々にできることはまず、この決議案に賛成することだ」と呼びかけたそうな。朝日がわざと無内容な箇所を摘み上げたのでなければ、歴史的な節目での言葉の貧しさは如何ともし難い。

 ただ、これが日本の為政者の根源的な能力不足を意味するか否かは、速断出来まい。ウクライナ侵攻を伝えた先月末以降の紙面にはそもそも、日本の政治家の「肉声」が余りにも出て来ないからだ。

 さすがに朝日の25日朝刊には、立憲民主党の蓮舫氏が「国家安全保障会議を今すぐ開くべきだ」と主張して参院予算委員会は中断、白真勲氏が安倍晋三元首相らの特使派遣を提案したなどの生々しい話が載ってはいた。

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source : 週刊文春 2022年3月17日号

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