向田邦子賞にも輝いた名脚本家が、映画やドラマの世界で出会った偉人たちとの、食を介した回想記を上梓。食いしん坊のアガワは一も二もなく食いつきましたが、なんと当のご本人も、噛めば噛むほど味のでるお方で……。
(つついともみ 脚本家。1948年生まれ。東京都出身。成城大学卒業。さまざまなジャンルの作品に脚本を提供しながら、エッセイスト、小説家としても活動。脚本作品は映画「失楽園」「不機嫌な果実」「嗤う伊右衛門」など多数。著書に『食べる女』『もういちど、あなたと食べたい』など。)
阿川 ご無沙汰しております。
筒井 お久しぶりです。何年ぶり?
阿川 『食べる女』という小説をお出しになった頃だから、もう10年以上前ですよ。
筒井 そんなに! たしかラジオでご一緒したんですよね。収録のあと二人でお茶して、阿川さんのすごく大きな車で送っていただいた記憶がある。
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source : 週刊文春 2022年3月31日号