「ずっと存在していた」水原希子が語った「芸能界の性加害」問題

スクープ速報

「週刊文春」編集部
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 人気女優の水原希子(31)が、女優たちの告発が相次ぐ芸能界、映画界の「性加害」問題について、「週刊文春」の取材に応じ、A4判で3枚にわたって自らの考えを明かした。

映画界の「性加害」について、A4用紙3枚で考えを明かした水原希子 ©共同通信社

「インティマシー・コーディネーター」の導入を提案

 取材を申し入れたきっかけは、昨年4月からネットフリックスで公開されている水原の主演映画「彼女」。廣木隆一氏が監督の同作で、プロデューサーを務めたのが、「週刊文春」(4月7日発売号)で女優への性加害が報じられた梅川治男氏だった。

梅川治男氏(自身のFacebookより)

「彼女」は、水原が演じる同性愛者の永澤レイと、夫から壮絶なDVを受けている篠田七恵の愛憎と逃避行を描くロードムービー。同作には性的描写が多く含まれている。そこで導入されたのが「インティマシー・コーディネーター」だった。同職は性的なシーンを撮影する際の制作側と俳優の橋渡し役であると同時に、両者の潜在的な上下関係を絶つ役割を担う。

 #MeToo以降、本人の意志に反した撮影の強要が問題視され、俳優の尊厳を守るために導入されたもので、ハリウッドではすでに一般的になっている。「彼女」では、水原が導入を提案し、実現した。だが、このインティマシー・コーディネーターについて、プロデューサーの梅川氏は理解を示そうとはしなかったという。

「脱いで演じ切るのが立派な俳優だ」という暗黙の了解

 こうした問題を踏まえ、水原に取材を申し込むと、本人が長文のコメントを寄せた。その一部を抜粋する。

「もともと芸能界にはこういう(性加害のような)側面がずっと存在していて、私も男性監督から言葉のセクハラにあたるような発言をぶつけられた事は数え切れないぐらいありました。相手は無意識に言っていたのかもしれませんが、私の中ではずっと無念の気持ちが残っています」

水原希子 ©共同通信社

「インティマシーシーン(性的な場面)の際に共演の年上の役者さんの方が前貼りを拒否して下半身が硬直した状態で撮影に入り、友人の女優さんがとても理不尽な気持ちで撮影をしなくてはいけなかったというようなお話もありました。業界では(大勢のスタッフの前でも気にせずに)脱いで演じ切るのが立派な俳優だ、といった歪んだ捉え方を押し付ける暗黙の了解が存在していました」

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source : 週刊文春 2022年4月21日号

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