人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
―拝啓 榊(さかき)マリコ様へ―
私は4年前、首から右の手先にかけて激痛が起り、まともに仕事が出来ない状態に陥りました。
いろんな病院を回ったのですが痛みは治らず、もう廃業かと昼間から自宅でふて寝していたんです。
そんな時、寝床の横に置いた小さなテレビで初めてあなたの『科捜研の女』を観ました。
再放送のドラマを連日のように観たのは20代の頃以来でした。久々にハマりました。いや、僕にとってマリコさんは毎日、回診に来られる白衣の天使だったんです。
癒しのお陰で1年後、ようやく痛みが和らぎました。本当にその節はお世話になりました。
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source : 週刊文春 2022年4月28日号