「無難」は実は難しい!? 自分らしい服に近づく方法|霜鳥まき子

似合う服だけ着ていたい 第12回

霜鳥 まき子
ライフ ライフスタイル

「カジュアルスタイル」を作りたいときに真っ先に思い浮かぶのがボーダーとデニム。時期になると、カジュアルが苦手な方が子供の運動会用に慌ててその2つを買う様子をよく見かけます。でも皆さん、自分が本当に素敵に見えるボーダーのトップスとデニムを持っている自信、ありますか?

「無難」が市民権を得て、プチプラブランドで、そんなに主張がなくても何となくきれいに見えるものが買えたりする今、「これだ!」という核心に迫れなくてもとりあえず着る服には困らないようになりました。

 ただそのせいで、十数枚家にあるけれどどれも……みたいな事も多いのがボーダーとデニム。これらは確かに無難なアイテムではありますが、だからこそ見る目は厳しくなっていて、シルエットやサイズ感・質感をどなたでも比較的ジャッジできてしまいます。少し理想と違うだけでも「あれ?」となることが多いのです。

 では、素敵!と振り返りたくなるようなボーダー&デニムコーディネートの人は、どのように着ているのでしょう。首の刳(く)り・袖幅・丈・ボーダー幅・ボーダーの配色・素材感が自分と合っているかをきっと厳選していますし、それに合うバランスや色落ちのデニムを合わせているはずです。

 実は「無難」なアイテムこそ、自分に合っているかどうかの見極めが重要。そうでないと「無難」の範疇にも残れません。特にボーダー幅と配色は、何センチなのか、黒×白? ベージュ×白? はたまた白多め×紺? などで、似合う似合わないが大きく変わってきます。「厳選しての素敵」に辿りつくにはかなりの労力が必要なのですが、それに気づかず、とりあえずこれでいいかと家にあるボーダー&デニムを着て出かけると、本人もそれに慣れてしまい「不快感がないだけのコーディネート」が常態化していくのだと思います。

 でも、無難な服だからこそ吟味が必要、となると、形が変わっていたり、素材や質感がユニークだったりするアイテムを足そうかな、そっちの方が簡単かな、となりませんか? ましてや皆さん大人です。審美眼を持って自分らしい服を楽しく着ませんか? 「無難」から一歩脱け出すために、いろいろ試してみましょう。

 いつもは、定番の服のあるお店で無難服を買うのを、個性のあるお店で無難と言われるアイテムを探すのも良い方法。少しだけアレンジが加わっていたり、珍しい生地や配色・大胆な柄ゆきだったりします。また、そこにあるマネキンはいつもとは違う着方をしていて、ヒントになったりします。

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source : 週刊文春 2022年4月28日号

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