4月1日早朝、山梨県甲府市にある寿司チェーン店「無添くら寿司」に勤務する30代の男性店長が、店の駐車場で自殺していたことが「週刊文春」の取材でわかった。
上司から日常的にパワハラを受けていた
亡くなったのは中村良介さん(仮名・享年39)。中村さんは自身の車を店舗の駐車場に停め、車内に火を放ち、自ら命を絶った。
くら寿司は東証プライムに上場する回転寿司チェーンの最大手企業。「コロナ禍で飲食業界が厳しい中、2021年10月期(連結)の売上高は1476億円と過去最高を更新している」(経済誌記者)。
業績好調のさなかに衝撃的な事件は起きた。
中村さんは神奈川県出身。地元の大学を卒業後、くら寿司に入社。横浜の店舗での勤務を経て、甲府に赴任した。「本当に優しい人でバイトの子にも怒らない。面倒見が良く、従業員に好かれていた」(現役の従業員)という。
そんな中村さんについて、「今年3月に着任した上司のスーパーバイザー(SV)・X氏から日常的にパワハラを受けていた」と複数の従業員、元従業員が証言している。
「Xは店長と同期ですが、上司です。アルバイトや部下など自分より立場が下の人には威圧的な物言いをするタイプ」(元従業員)
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source : 週刊文春 2022年4月28日号