週刊文春 電子版

監督失格|みうらじゅん

人生エロエロ 第483回

みうら じゅん
エンタメ 芸能

 人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

 “夫婦漫才”というものが子供の頃、ちょっと怖かった。

「いやぁー、ぎょうさんお客さん来たはるやん、ありがとうございます」

「ま、全員、私目当てやろけどね」

 などと、最初はたわいも無い話で笑いを取るが、その内、

「アンタ、この間、めっちゃ腹立ったんやけど。謝って」

 と、家庭内での揉め事を客前で報告し始める。

 よくよく考えると当時の漫才は台本を書く作家がいて、二人は演じてただけなのだが、特に離婚してもまだ続けてるコンビの場合、それはとても生々しく聞えた。

「こいつね、他所で女、作りよりましたんや」

「おいおい、そんな話、ここでせんでもええやろ!」

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source : 週刊文春 2022年5月19日号

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