人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
ファミリーコンピュータ(通称・ファミコン)が発売されたのは’83年。
当初、どの店も売り切れ状態で、欲しくても手に入らなかった。
そんな時、友人から神田にある“かるた”専門店で買ったという話を聞いた。
どうやらファミコンの発売元・任天堂が、そもそも花札などの玩具を出していた会社で、そこが特約店だからだという。
半信半疑だったが早速、訪れてみたらフツーに売っていて驚いた。
それまで何度も街のゲームセンターで、いわゆるシューティングものと呼ばれるゲームを好んでやった。
大概、舞台は宇宙で撃ちまくり逃げまくりするだけなのだが『ムーンクレスタ』ってやつは、途中、上から降りてくる味方の宇宙船とドッキングしてパワーアップすることが出来る。その時の操作が微妙で、うまく合体しないと2機とも爆発してしまうのだ。
それには機械の不具合もあるので、ゲーセンに入ると先ずその操作レバーの点検を行った。
乱暴に扱われたものは当然、レバーが甘くなっているし。
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source : 週刊文春 2022年5月26日号