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財務省次官候補は泥酔逮捕で何億円失ったのか

「週刊文春」編集部
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「身体がぶつかった」

 終電間近の東急田園都市線でそう注意された男性は逆上し、相手に殴る、蹴るの暴行を加えた。5月20日午前0時過ぎに逮捕されたのは財務省の総括審議官、小野平八郎容疑者(56)。

逮捕された小野容疑者

 泥酔状態の小野は、桜新町駅で駆け付けた警察官に逮捕された。取り調べには「酔って覚えていない」と供述。21日に釈放され在宅で捜査が続いている。

 北海道登別市生まれだが、「彼のお父さんは自衛官で幼少期には全国を転々としたそうです。名前の由来は海軍大将の東郷平八郎だったはず」(財務省OB)。

 名門の県立熊本高校を経て東大法学部を卒業し、1989年に旧大蔵省に入省。

「同期では岸田文雄首相の秘書官を務める宇波弘貴氏がナンバーワンですが、小野氏も彼と並び称される次官候補。押しの強い宇波氏と対照的に、冷静沈着な仕事ぶりと温厚な人柄で人望は厚かった。付き合いも悪くなく、日本酒が好きでよく飲んだが、乱れることはなかった」(財務省関係者)

 主計局主計官(公共事業担当)や、主税局総務課長などの要職を歴任。昨夏には、日銀との政策調整を担う総括審議官に就任した。

「今夏の人事では官房長就任が有力視されていました。この職を経験して事務次官になれなかった人はほぼおらず、次官への内定切符といっても過言ではありません」(財務省担当記者)

 プライベートでは13年に3800万円のローンを組んで中古の2階建て一軒家を購入。近所の不動産業者によると、「土地だけで6000万円は下らない」。

 公私ともに順風満帆に見えるが、仕事上のストレスを指摘する声も。総括審議官は政府が6月に示す「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」を議論する経済財政諮問会議の担当でもあったからだ。

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source : 週刊文春 2022年6月2日号

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