6月が近づくと一斉に登場するレイングッズ。元々は、雨が多いと言われるイギリス(本当は曇りやにわか雨が多いだけでそこまで降らないのですが)で生まれたマッキントッシュがレインコートの起源のようなもので、当時、天然ゴムを2枚の生地の間に塗り、熱で圧着加工したこのコートは、防水性が高くとても画期的なものでした。

 そこから様々な形に進化してきたレインコートは、アパレルの展示会に行くと、カラフルなものや見ていて楽しいものも多いのですが、どちらかというとスポーティーだったり、アウトドア風で機能性を重視したものが多い気がします。カジュアルスタイルをあまり着ない方は、中に着ている洋服との相性に悩んだり、それで仕事に行くイメージにならなかったりして、レイングッズの選び方で迷うことも多いようです。実際「選んで欲しい」というご相談も多いアイテムです。

 たまたま先日、転職を控えたお客様のスーツのショッピングに同行していたのですが、横でスーツ用のレインコートを選んでいる方がいました。「濡れないように」と「きちんと感」を両立しなくてはならない状況だと、確かに必須アイテムだと思いました。冠婚葬祭向け、お受験引率向けなど、ニーズに特化したものも売っていて、考えてみれば私もJAL時代は制服の上に着るための撥水コートを持っていました。

 用途別に何着も買う必要はないのですが、「私ならではの、濡れたくないシチュエーション」へのこだわりを叶えるレインコートを購入するためのヒントとして、ご自分の一番のニーズを考えてみましょう。それには「5W1H」(When, Where, Who, What, Why, How)を使ってみてはいかがでしょう?

「なぜ着る(Why)」は勿論「濡れたくないから」ですよね。そして「いつ(When)」。お仕事で外回りが多い方や春・秋の着用がメインという方は、撥水機能付きで晴雨兼用タイプになっているトレンチコート、オフィスへの通勤の場合はアパレルブランドから出ているおしゃれ撥水コート(これらは春先に各ブランド店頭に出回るので、是非7月の春夏セールで手に入れましょう!)にしたり。夏に雨の多い地域の方は、通気性の高い薄手ポンチョにレインブーツが良いでしょうし、冬の雪除けならアウトドア用品店などの機能性バッチリのアウターにスノーブーツが良いでしょう。

 もしくは「どこでどうやって着たいのか(Where/How)」を考える。私の「濡れたくなかった場所」は娘の保育園時代の送迎の道。小さい娘から目を離せず、自分の事は後回しだった時代です。雨の日はママチャリ+レインコートスタイルだったのですが、顔や手元が結構濡れるなと思ったので、視界を遮らないような透明のバイザー(つば)が付いたフード付きで、手首付近もゴムでしっかり締まるものを選びました。その後バタバタと仕事に行くので汗をかかないよう通気性のいい素材感のポンチョタイプにし、泥はねが目立つのも仕事上避けたいので濃い色柄にしました。そして大事なのは、不要な時にしまえるグッズや、生乾き臭ケア。原因となる細菌対策には、酸素系漂白剤でのつけ置き洗いが有効です。

 傘で視界が遮られ、気分も少しジメジメする雨の日。できれば、少しでも明るいものを着て、テンションも視界も良好にしたいですね。

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source : 週刊文春 2022年6月9日号