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重信房子「魔女の正体」 “夫”、元カレ、活動仲間…通り過ぎた男たち

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

「ジャパン・レッド・アーミー」。50年前、世界中に打電された日本赤軍。率いた重信房子が出所した。美人闘士、戦後左翼のヒロイン、テロリスト、そして「魔女」――。徹底取材と本人へのインタビューで正体に迫る。

出所後の会見では謝罪の言葉を述べた

 無差別乱射、飛行機ハイジャックと数々のテロ行為で世界を揺るがした日本赤軍。その歴史は、元リーダー重信房子の出所によって、大きな節目を迎えた。日本赤軍、そして重信とは一体、何者だったのか――。

 1945年9月、終戦直後の夏の余韻の中、重信は生まれた。世田谷区で食料品店を営む両親のもと、兄、姉、弟の6人家族。貧乏ながら幸福な生活で、房子は自他ともに認める「ファザコン」であった。

 九州男児の父・末夫は商売人だが金儲けが嫌い。「貧乏は恥ずかしいことではない」と口癖のように子どもたちを諭した。若かりし頃の父が血盟団事件の井上日召に師事した民族主義者であったと知るのは、少し先のこと。知人の借金を被り給食費の支払いもままならなかった家計を、母が食堂のパートで支えていた。

 房子は、都立一商へ進学すると文芸部に所属した。同窓生が回想する。

「男女問わず人気者でしたが、男の子の取り巻きが常に何人かいた。『小さな親切運動』に共鳴しボランティアに勤しむ姿が“善行少女”と新聞を飾ったり。写真部の男の子が撮影した小さなブロマイドを配ったり。行動力がすごかった」

 文学を読むだけでは飽き足らず、井上靖や武者小路実篤、志賀直哉の自宅も訪問した。高校の恩師は房子をこう評していたという。

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source : 週刊文春 2022年6月9日号

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