大阪地裁が“守った”佐川元局長に赤木雅子さんが聞きたかったこと

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

「力及ばなくて申し訳ありません」

 法廷を出た直後、弁護士に告げられて、赤木雅子さんは思い出した。

「この言葉聞くの2回目や」

 最初は4年前。夫、赤木俊夫さんが亡くなった翌月。俊夫さんの主治医の精神科医が深々と頭を下げた。

「私の力が及ばなくてこんなことになって申し訳ありません」

赤木俊夫さん

 夫が死んだのは主治医のせいではない。誠実に対応してくれなかった職場のせいだ。今回、裁判で起きたことも弁護士のせいとは思っていない。お詫びをする必要のない二人が謝ってくれて、お詫びをすべき人は誰も謝ってくれない。そんな不条理を感じながら雅子さんは心の底から実感した。

「私、負けちゃったんだな」

初回登録は初月300円でこの続きが読めます(月額プラン)。
年額プランはキャンペーン中!

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

期間限定2024春割特大キャンペーン 年額プラン定価22,000円のところ初年度9,999円
  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    1年更新

    およそ833円/月

    3月27日㊌~4月10日㊌ 10:00の期間にお申し込みの方限定

    期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年6月9日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

期間限定!年額プラン9,999円

今すぐ登録する≫