「楽しまれよ」
西田敏行演じる後白河法皇は、こう言い残して生涯を閉じた。これで主な登場人物で死んだのは、1話で殺された千鶴丸から数えて31人となった――。
(以下、史実だがネタバレの可能性もあるのでご注意を)
「こんなに暗い展開の大河は滅多にないのでは。登場人物が殆ど殺されたり、追放されるのですから」
と、驚くのは明治大教授・清水克行氏だ。これまで上総広常、源義経、八重ら主要人物が次々“退場”していった大河バトル・ロワイアル。この後、謀反の疑いで源範頼が殺され、遂に源頼朝の死を迎える。だが彼の死は鎌倉幕府の正史『吾妻鏡』に記されておらず、死因には様々な説がある。東京大学史料編纂所教授・本郷和人氏が解説する。
「落馬後に亡くなった説がありますが、落馬が直接の死因とは考えにくい。京都の公家の日記に飲水病(糖尿病)だったとの記述があるため、悪化して脳卒中や脳梗塞等のトラブルを発症した説もあります。他にも怨霊説や暗殺説などもある」
源頼家が2代将軍となり、“13人の合議制”が始まるが、殺戮の連鎖は止まらない。梶原景時が追放され、一族ごと滅亡。北条義時の義弟・阿野全成も誅殺される。次の犠牲者は比企能員。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2022年6月16日号