「ハヤシさん、明日はいったい誰と会うんですか」
秘書が私に聞いた。
スケジュールは彼女がすべて管理してくれているのだが、私がとっさに手帳に誘いをメモすることがある。それを彼女が上手に擦り合わせてくれているのだ。しかし彼女はこのメモが全くわからないという。
「6日6時 会食」
とだけある。
はて、私はいったい、誰とどこでご飯を食べるんだろうか。
「ほっとけばそのうち、相手が念を押してくると思うけど」
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source : 週刊文春 2022年6月23日号