今年も株主総会シーズンが終わった。東芝の社外取締役に物言う株主といわれるアクティビスト二人が選任され、これに反対していた社外取締役が再任されたものの職を辞した。大王製紙とフジテックでは再任の見込みがなかった経営トップが総会当日に再任案を取り下げるなど、異例の動きがさまざまあった。

 しかし新聞の株主総会報道は毎度おなじみで、不祥事があったり、最近話題を提供したりしている企業に焦点を当て、株主総会での経営トップの謝罪発言と個人株主の怒りの声の紹介に大きく紙面を割く。企業の最高意思決定機関である株主総会を、季節の風物詩のように扱う報道姿勢をいつまで続けるのだろうか。

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source : 週刊文春 2022年7月14日号