決して「鉄ヲタ」ではないが、タレントがローカル線に乗って全国各地を旅するテレビ番組をつい観てしまう。夕闇迫る時間帯に一両編成の気動車が走り去っていく。そんな様子をバックにタレントが「この路線も廃止される見込みです」などと言うと、思わずたそがれてしまう。
だからなのか、JR東日本が利用者の少ないローカル線を対象に、区間ごとの収支を初めて公表したという7月29日付の紙面を読み込んでしまった。驚いたのが報道の手厚さだ。朝日は一面トップ、経済面、社会面。社会面はほぼ全面をこの話で埋めた。読売に至っては一面トップ、二面、三面、九面、十三面、さらに社会面と、実に合計6頁でこの話を展開している。
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source : 週刊文春 2022年8月11日号