「80歳になっても、今と同じようにサッカーを教えにいきたいね。それができれば言うことないな」
元サッカー日本代表の釜本邦茂氏(78)は理想の老後についてそう語った。
1968年のメキシコ五輪ではアジア人初の得点王など、輝かしい経歴を持つ釜本氏にとって“75歳の壁”とはいかなるものだったか。
「75歳を過ぎてからかな、医者に血糖値が高いと言われるようになったんです。それから、太ももなど下半身の筋肉も落ちた。一番顕著に実感したのは、両足をピチッと合わせて座れるようになった時です。昔は太ももの筋肉が邪魔して足も組めなかった。足が組めるようになったのは20代半ばに肝臓を悪くして、50日間病院のベッドで生活していたとき以来だよ」
これを機に、運動不足を解消するために新たなトレーニングを始めたのだという。
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source : 週刊文春 2022年8月18日・25日号