「こんなの、“鬼”だったら許されないわよ」
女優・泉ピン子(74)が現場で不満を漏らすとき、必ず引き合いに出されるのは、あのドラマである。
TBSで1990年に始まった国民的ドラマは、広く「渡鬼」の愛称で知られているが、関係者の間ではただ一言、“鬼”と呼ばれる。
その脚本家・橋田壽賀子氏が95歳でこの世を去ったのは昨年4月。それから1年4カ月が経った8月3日、ニュースサイト「デイリー新潮」にこんな記事が。
〈泉ピン子、9月の橋田壽賀子さん追悼番組に呼ばれず 「渡鬼」関係者との軋轢が発覚〉
記事は、主役のピン子と複数の出演者、スタッフとの関係が以前から険悪となっているとした。またピン子が橋田氏の遺骨の一部を手に入れて海に散骨したと語っていることについても、〈「渡鬼」に出演していた橋田ファミリーから疑問の声が上がった〉という。
この記事は大反響を呼び、ピン子に批判的なコメントがネット上に溢れた。ところが、小誌がTBSに追悼番組の放送予定と他の出演者らとの軋轢について尋ねると、こう答えたのだ。
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source : 週刊文春 2022年8月18日・25日号