★特集記事

 3度目の春夏連覇を狙った優勝の大本命は、まさかの逆転劇に散った。

 8月18日、準々決勝で下関国際高校と対戦した大阪桐蔭は初回、松尾汐恩捕手と、丸山一喜選手の連続タイムリーで2点を先制するも、同点に追いつかれること2度。五回途中から救援した前田悠伍投手が九回に逆転の2点タイムリーヒットを許し、ベスト8で敗退となった。

試合後、悔し涙を流しながらグラウンドから引き上げる捕手の松尾(右から4人目)ら大阪桐蔭の選手たち(写真提供 アフロ)

 試合後、号泣する前田の肩を抱き励ます松尾も、その目には涙が溜まっていた。司令塔としてチームを牽引してきた松尾だが、彼が捕手へと転向したのは高校1年の秋だったという。松尾が中学時代を過ごした、京田辺ボーイズ代表の竹内一彦氏が語る。

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source : 週刊文春 2022年9月1日号