「週刊文春」では毎週プラン会議があります。記者は5本のネタを出す必要がありますが、テーマは森羅万象なんでも構いません。ただ、ベテランになってくると、それなりに得意分野ができてきます。政治、芸能、事件、健康など、取材を続けていると人脈ができ、情報が集めやすくなるからです。
今週のプラン会議で、意外なプランがありました。「2日で1億円稼いだ」“伝説のキャバクラ嬢”エンリケのプランを、和田泰明記者が出したのです。和田記者は、実名顔出しでツイッターをやっていますが、そのツイートを見てもわかる通り、政治取材を長く続けてきました。小池百合子東京都知事について著書があったり、また年金問題のスペシャリストでもあります。私が編集長になってからも、「厚労政務官・上野宏史衆院議員 口利き&暴言音声を公開する」をスクープし、上野氏は厚労政務官を辞任しました。日頃のプランは政治のテーマがほとんどです。
その和田記者がエンリケ!? エンリケの店で、サクラとして呼ばれた男性が大量に飲酒し、死亡した。私は初めて知りましたが、エンリケは、客に入れてもらったシャンパンのボトルに口をつけて一気飲みする「直瓶(ちょくびん)」で人気者になったそうです。今、彼女が経営しているお店も、スタッフがガンガン客のボトルを飲んで、売上げを稼ぐビジネスモデル。そのお店で、飲み要員として呼ばれた男性が死亡した。
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source : 週刊文春