週刊文春 電子版

オダジョーからのポトラッチ? 暴力と謎とコメディの共存がいい

テレビ健康診断

亀和田 武

連載

エンタメ テレビ・ラジオ

 進化し増殖をつづけるオダジョー世界。あるいは謎でいっぱいの狭間(はざま)県。

 こんなに早く『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』のシーズン2が観られるとはね。NHKも寛容になったのか、世の趨勢には抗えないのか。

 狭間県警の鑑識課に属する警察犬オリバー(オダギリジョー)のハンドラーである青葉一平(池松壮亮)と視聴者には、オリバーは犬の着ぐるみ姿の酒臭いオジさんにしか見えない。

オダギリジョー ©文藝春秋

 人語、しかも卑猥なNGワードを連発する警察犬がバディだなんて、高市早苗が総務相の頃なら、即座に関係者の首が飛んだな。

 最大の謎は11年行方不明の後に遺体で発見された北條かすみ(玉城ティナ)を殺したのは誰かだ。

 さらにシーズン1のラストで、ヤクザの関東明神会、半グレのTMTと県警三つどもえの大乱闘直後に急死した明神会の若頭、龍門(松重豊)の体内からはトリカブトの毒が検出された。龍門は誰が殺した。

 謎だらけなのに本筋とは恐らく無関係な大物俳優、新進スターたちがさらに大量に参入し、観る側の興味は謎解きから逸れていく。

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source : 週刊文春 2022年10月6日号

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