前にも書いたと思うが、旧統一教会の幹部の人たちというのは、ふつうできちんとしていて、かえって不気味である。
改革推進本部長をおつとめになっている、勅使河原秀行さんなど、どう見ても銀行のエリート。それもそのはず、元は京大出の証券マンだった。
私たちの年代だと、某有名人女性と合同結婚式を挙げ、その後てんやわんやあった“テッシー”として知られる。
あれから30年たっているのか。外見がちゃんとハイレベルを保っている。知的で教養ありそうな中年紳士だ。ふつうの人生を歩んでいれば、さぞかし出世もしただろうし……などと言うのはさぞかし「大きなお世話」に違いない。
宗教を信じている人は、本当に信じているのだから、人生を賭けても守り抜こうとするもの。ある種、狂おしい恋愛に似たもの。それが宗教だ。
統一教会への解散命令をめぐって、国会が揺れている。岸田さんが優柔不断だと野党は怒っている。
しかし、統一教会は、犯罪を犯したオウム真理教とはあきらかに違うと思う。
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source : 週刊文春 2022年11月03日号