映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を見たことのある人なら、劇中で老映写技師アルフレードが主人公トトに語った、次のような印象的な寓話を覚えているだろうか。
ある王女に一目惚れした兵士が、思いのあまり、その身分違いの恋を王女に告白する。すると、王女は、こんな条件を提示する。「100日間、王宮の庭で私を待ち続けることができたら、私はあなたの物になりましょう」。以来、雨の日も雪の日も、兵士は愚直に庭に居続ける。ところが、約束まであと1という99日目の夜になって、なぜか兵士は王女のまえから姿を消してしまう……。
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source : 週刊文春 2022年12月8日号