最近、時間がたつのがどうも速すぎると思っていたら、案の定、速くなっていた。今年のある日、地球の自転周期が1.59ミリ秒も縮まっていたという。
恐れていた通りだ。わたしに残された時間はペースを速めながら減っている。それだけ貴重な時間なのに、不運にも、何の役にも立たず、有害でさえある誘惑が多すぎる。不運にもわたしは誘惑に負けるタイプだ。
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source : 週刊文春 2022年12月22日号