名古屋ホテル殺人 優等生女子大生が囚われた自殺SNSの罠

「週刊文春」編集部
ニュース 社会

 愛知県名古屋市の歓楽街・栄。外国人パブやホストクラブが犇(ひし)めき合う女子大小路に程近いコンビニに4人の男女が訪れたのは、12月5日夜のこと。年齢は10代後半から40代後半と幅広い。彼らは互いに距離を保ちながら店内を見渡すと、2、3本の缶ビールを購入し、隣のビジネスホテルへ。そして一晩明けた翌日午後12時15分。部屋の一室で発見されたのは、そのうちの1人、大学2年生・加古結莉さん(20)の亡骸だった。

中学時代の加古さん

「4人は2部屋に分かれて宿泊していたが、チェックアウト時刻の午前11時を過ぎても応答がなかった。従業員が部屋に入ったところ、倒れている加古さんを発見。彼女に目立った外傷や争った形跡はありませんでしたが、頭にはビニール袋がかぶせられ、頸部にはビニールテープが巻かれていました」(社会部記者)

4人が集った栄のホテル

 死因は急性呼吸不全による窒息死。室内からは睡眠成分が含まれる複数の市販薬が発見された。その後、事態は急展開を迎える。愛知県警は加古さんを窒息させて殺害したとして、一緒にホテルに宿泊していた福島県伊達市のパート従業員・渡邉真由美(39)、愛知県安城市の派遣社員・鈴木健太(48)、兵庫県姫路市の18歳の女子大生の3人を殺人の疑いで逮捕したのだ。

「彼らは日常的な接点があったわけではなく、自殺志願者などが集うSNSを通じて知り合ったと見られています」(同前)

送検される鈴木

 なぜ、本来出会うはずのない男女4人がホテルの一室に集うことになったのか。

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source : 週刊文春 2022年12月22日号

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