人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
勃起の“勃”とは、急に起るさまを言うらしい。
特に高校時代、何もいやらしいことを考えていなくても、それは突然、ムクムクと隆起し学生ズボンにテントを張らせた。急場しのぎに数学の公式など思い浮べ気を散らそうとするが、学問など歯が立つはずもなく、自然と収まるまで待つしか術はなかった。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年1月26日号