香川の実家にUターン。ここでのんびり暮らすのが私には合っています。|中野美奈子

新・家の履歴書 第815回

音部 美穂
ライフ ライフスタイル

(なかのみなこ フリーアナウンサー。1979年生まれ、香川県出身。慶應大学を経て2002年、アナウンサーとしてフジテレビに入社。『めざましテレビ』『とくダネ!』のキャスターをはじめ、局の顔として活躍。12年、退社しフリーアナに転身。著書に、エッセイ『ミナモトノミナモト。』がある。)

 

 テレビ局の入社試験での私の自己PRは、「うどんが打てること」でした。故郷の香川県では、家庭科の授業でうどんの打ち方を習うので、子供の頃から出来たんですよ。バイリンガルでもなければ、スポーツで優秀な成績を修めたわけでもない。抜きん出た特技がない私でも何かアピールできることはないかと考えた時、思いついたのが「うどん」だったんです。

 思惑通りインパクトがあったようで、入社後も「“うどんの人”だよね」と覚えてもらえていて。アナウンサーになれたのは、うどんのおかげかもしれません。

 フジテレビのアナウンサーを経て、フリーアナに転身した中野美奈子さんは、1979年、医師の父と専業主婦の母の間に生まれた。最初に暮らしたのは、当時、父が勤務していた岡山の大学病院の社宅だったが、この家の記憶はないそうだ。

 というのは、2歳になった頃、父が故郷の丸亀で開業することになり、一家で引っ越したから。その時に建てた一軒家は、1階がLDKと和室、2階に姉と私の部屋、両親の寝室、父の書斎がありました。

 小さい頃は、私も父のように医師になりたいと思っていたんですよ。のちに、数学が致命的にできなくて断念することになるのですが……。

 中学校時代は吹奏楽部でソプラノサックスを担当し、高校でも続けようと思っていました。でも、私が通った香川県立丸亀高校は吹奏楽部が全国大会に出場するほどの有力校で、練習を見学したら上手な人がたくさんいて。しかも1年生の間は腹筋などのトレーニングばかりで楽器を演奏できないと知り、私には無理だな、と諦めました。

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source : 週刊文春 2023年1月26日号

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