組織の中での人材育成において最も避けるべきなのは、常に「打率10割」を目指すこと、つまり失敗を許容しないことだと思う。とりわけ日本の官僚組織は無謬性が重視されるあまり、その傾向が強い。

 これを助長しているのが、「減点法」で人材を評価することだろう。この減点法というものは、日本社会、学校教育を覆う根源的な病理だ。

 減点法の中で育つ子供たちはどうしても、「指示待ち」や「横並び」の意識が植え付けられてしまうのではないだろうか。しかも、減点法には合理的とは思えない慣習的なルールがつきものだ。明確な理由なく単にルールだからということで叱られ、減点され続けていたら、子供たちは萎縮して、自由で新しい発想で、能動的に行動を起こすことがどんどん減っていくのではないかと思う。

初月300円でこの続きが読めます。
年額&3年プランは割引キャンペーン中!

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    1年更新(2年目からは22,000円)

    およそ833円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

  • 3年プラン

    3年更新(4年目からは59,400円)

    およそ1,383円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年2月9日号