ロシアによるウクライナへの侵攻が始まってから、2月24日でちょうど1年が経つ。
ウクライナでは現在も民間人を含めた多くの犠牲者や国内外への避難者が出ている。厳しい冬の寒さの中、大規模な停電や電力不足も発生している。このような事態を受け、僕は、「Samurai Donation Project」という名称で人道支援を目的に、個人的に資金を拠出して、発電機500台をウクライナに寄贈した。少しでも役に立てればと思っている。
ウクライナでの戦争は世界の安全保障を巡る常識を、すっかり変えてしまった。普通に考えれば、ロシアが世界を敵に回して戦い続けることに合理的なメリットがあるとは思えない。しかし、プーチンのように合理的な判断ができない独裁者が力を持つ時、このような恐ろしい事態が起こるのだということをこの1年間で嫌というほど知ることになった。
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source : 週刊文春 2023年2月16日号