〈当方にご依頼いただいておりました想定される問を別添いたします。限定された省内関係者で想起したものとなります〉
これは、秋本真利・外務大臣政務官(47)宛に送られたメールの文面だ。
河野太郎デジタル相の最側近とされる秋本氏。小誌はこれまで事務所の違法物件問題や、再生可能エネルギー企業関係者からの献金を巡る虚偽答弁疑惑などを報じてきた。
そして2月16日発売号で報じたのが、秘書給与法違反疑惑だ。本来は事務所が負担すべき私設秘書・C氏の給与を、政策秘書・小林亞樹氏の給与から支払わせていた疑いを指摘。取材の過程で小誌は13日、事務所に事実確認を求める質問状を送付し、同日夜までに一定の回答を得ている。
その翌14日のこと。夕方5時44分、秋本氏に送られたのが、冒頭のメールだった。差出人は政務官室のM氏。現在、秋本氏の事務秘書官を務める外務省の官僚だ。秋本氏がそのM氏に依頼したものとは一体、何だったのか。メールの件名は〈想定される問〉。添付されたワードファイルに列挙されていたのは、次のような文言だった。
〈問 2021年5月に政策秘書として採用した小林亞樹氏の勤務実態如何。勤務実態のない政策秘書を雇用しているのではないか。〉
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source : 週刊文春 2023年3月9日号