「大変なご迷惑とご心配をおかけして誠に申し訳ありません」
11月28日午前10時半過ぎ、東レの日覺昭廣社長(68)は、緊急記者会見でこう頭を下げた。その表情は、2日前の小誌直撃の時とは一変していた。
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リコールとなれば被害は甚大
神戸製鋼、三菱マテリアルの子会社に続いて経団連会長の出身企業でも発覚した検査データの改ざん。
東レが100%出資する子会社「東レハイブリッドコード」(以下、東レHC)は、自動車向けを中心に、国内外でシェアを拡大しているグループの産業資材用繊維加工の最重要拠点だ。
東レ関係者が明かす。
「データが改ざんされていた主な製品は『タイヤ用ポリエステルコード』。タイヤの骨格にあたる『カーカス』という部位に使われる繊維製品です。顧客と取り決めた強度を満たしていないにもかかわらず、検査データを改ざんし、規格を満たしているかのように偽り、提出していました」
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source : 週刊文春 2017年12月7日号