順天堂大の起源は江戸後期の1838年（天保9年）に蘭方医の佐藤泰然が開学した蘭医学塾「和田塾」。その後「順天堂」と改名し、戦後の1951年に学校法人となって以降、多くの医師を輩出してきた。2016～18年度には附属の順天堂医院の院長を“天皇の執刀医”天野篤氏が務めるなど、医学部は世間に広く知られた存在である。医学部には828名、医学研究科には修士博士合わせて878名の学生が在籍している（2022年度）。

　一方、近年は医学部入試における“女性差別”が批判を浴びてきた。

　2011年～2018年度に受験した女性13人が「性別を理由に差別された」として順天堂大を提訴。2022年5月に東京地裁が大学側の“女性差別”を認定し、元受験生13人に合計で約805万円の慰謝料を支払うよう命じる判決を下している。

　そんな順天堂大で新たな事件が発覚した。捜査関係者が明かす。

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