人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

『アナタハン』

 この、はんなり京都弁風な言葉、何だと思う?

 “それは第二次大戦末期の1944年、アナタハン島に漂着した31人の日本兵が、夫と共に島に住んでいた女性を巡ってすさまじい争いを繰り広げ――”

 と、DVDのパッケージ裏の解説にあるように、島の名前。北マリアナ諸島のひとつなんだって。

 そこで、この映画の題材となった、いわゆる“アナタハンの女王事件”が起ったってわけ。

 公開は1953年だから、僕が生れる5年前。監督は外国人。初めて日本語字幕が付いたことでも有名なトーキー映画『モロッコ』を撮った方なんだって。

 ま、そんなことより僕がグッときてるのはこの『アナタハン』の音楽が、伊福部昭さん(パッケージには“()福部”ってあるけどね)で、何と特殊効果(今で言う“特撮”だね)が、円谷英二さんってことなんだ。

初月300円でこの続きが読めます。
年額&3年プランは割引キャンペーン中!

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    1年更新(2年目からは22,000円)

    およそ833円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

  • 3年プラン

    3年更新(4年目からは59,400円)

    およそ1,383円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 0

  • 1

source : 週刊文春 2023年3月30日号