地道に研究論文を書きため実績を築いた研究者は、欠員が出たり新規講座ができた大学が行う教員公募に応募することになる。数多のライバルを蹴落とし、この公募で選抜された者だけが、晴れて大学の専任教員となることができるのだ。
有名な社会学者の上野千鶴子先生は、この教員公募に22回落ちて、30歳でようやく大学の専任教員になれたそうだ。僕も数えてみたら、35歳までに12の大学に公募書類を出しては落とされている。
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source : 週刊文春 2023年4月6日号