伊調馨 告発第2弾「パワハラかどうか、“加害者”が決めるのはおかしい」

「週刊文春」編集部
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 レスリングの女王が決死の覚悟で本誌に激白した恩師からのパワハラ被害。オリンピック5連覇を阻む練習妨害の実態は大きな波紋を呼んでいる。否定を続ける栄氏や協会に対し、口を閉ざす彼女は今何を思うのか。伊調本人、姉、コーチらの肉声で綴る衝撃の告発第2弾。

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「馨はなかったことを『あった』と言うような子ではありません。馨が文春さんの取材に答えた内容は事実です。栄監督はどういう気持ちで否定しているのかなって思います。馨が4回も五輪に出させてもらったのは栄監督のおかげです。でもだからこそ、馨は今、本当に悲しんでいるんです」

 3月3日、本誌の取材にこう語ったのは伊調馨(33)の姉で銀メダリストの千春さん(36)だ。

 本誌は前号で、伊調が日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)から長年にわたりパワハラを受けていたことを報じた。

 発端となったのは1月18日に内閣府の公益認定等委員会に提出された一通の告発状だ。パワハラが詳述された告発状を元に伊調を直撃すると、彼女は「いまの状況を変えたい」と30分にわたり取材に応じ、事実関係を認めたのだった。

“加害者”たちは否定するが……

 これに対し“加害者”たちはすぐさま口を揃えて否定した。本誌発売当日の3月1日、至学館大学で囲み取材に応じた栄氏はこう語っている。

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source : 週刊文春 2018年3月15日号

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