歌舞伎界きっての人気役者が起こした前代未聞の心中事件。報じられた性加害は真実なのか、両親と共に自死を決意した理由とは、財産を遺そうとした“恋人”との関係は――。梨園に激震が走った謎多き事件の内幕に迫る。
▶︎事件後肉声「やり残したことない」「転生が楽しみ」
▶︎“遺書”に綴った「だいすき」と恋人への相続
▶︎警察が追う両親への“自殺幇助”と“証拠隠滅”
▶︎セクハラ記事に当初は「抗議したい」も…
▶︎息子が後継に 香川照之の“襲名乗っ取り”事件
連日大盛況の明治座「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」が14日目を迎えた5月18日午前10時。4代目市川猿之助(47)のマネージャーを兼務する40代の役者・A氏にとって、それは長い1日の始まりだった。
東京・目黒区にある白亜の豪邸。猿之助が両親と暮らす築23年の家に女性マネージャーと共に足を踏み入れると、屋内は異様な静けさを保っていた。半地下に繋がる階段。その奥にあるクローゼット内の床に、黒のTシャツ、黒の長ズボン姿の人間が横たわっている。泡を吹いて意識朦朧となった猿之助だった。
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source : 週刊文春 2023年6月1号