「君の声は武器になる」。地元の大スターに言われ、自信になりましたね。|浜崎美保

TOKYO FM×「週刊文春」 新・家の履歴書 第834回

後藤 匡宏
ライフ ライフスタイル

(はまさきみほ マルチタレント。1983年、鹿児島県生まれ。モデル・タレントとして地元メディアを中心に活動後、東京へ。2013年4月からTOKYO FMワイド番組『Skyrocket Company』パーソナリティ(秘書役)に。現在『RELAX WORLD presented by クロア』(TOKYO FM)などに出演。)

 

 25歳のとき、何のあてもなく鹿児島から上京しました。不安はありませんでしたね。ずっと実家暮らしだったので、世界が広がる喜びも大きかったんです。苦労をすることはわかっていましたけど、それも経験してみたいなって思って。鹿児島でラジオのパーソナリティをしていたときは、「これから上京するのでアドバイスをください」ってリスナーの方からリクエストされても、自分の経験をもとに話せないから、すごくもどかしかった。いままで想像するしかなかったことを実際に体験できるんだって思うと、ワクワクして仕方がなかったですね。

 人気ラジオ番組『Skyrocket Company』(TOKYO FM)のパーソナリティとして知られる浜崎美保さんは、独特の艶やかな声と、落ち着きと軽妙さを兼ね備えた語り口で、多くのリスナーを魅了している。出身は鹿児島県鹿児島市。3人きょうだいの末っ子として、1983年に誕生した。

 父は地元の新聞社で、紙面の活字を組む仕事をしていました。同じ新聞社で働いていた母は、黙々と作業をする父の姿に惹かれて結婚したんだそうです。2人とも教育熱心でした。10代までの私は、両親の期待に応えて勉強しなくちゃって、そればかりでしたね。タレントになりたいなんて考えたこともなかった。

 2人の兄はスポーツに打ち込んでいました。8つ上の兄はバスケットボールとラグビー。2つ上の兄は野球。いちばん上の兄は、ラグビーで花園の全国大会に出たんです。私はスポーツをする雰囲気じゃなかったから、両親は勉強をやらせようと思ったんでしょうね。小学校に入るときから受験をしました。

集中豪雨で被災した家を補修して生活。母の提案で芸能スクールへ通い始めた

 進学校として知られる鹿児島大学教育学部附属小学校に入学。しかし、環境には馴染めなかった。

 最初から出遅れている感じがすごくあって。附属の幼稚園から上がってくる子もいたんですが、勉強の出来が違いましたね。あと、お金持ちの子が多くて、経済格差も感じてました。私は平凡な家庭の出身なので。普段は制服なんですけど、遠足のときなんかは高級ブランドの服を着てくる子ばかりなんです。ウチの両親も無理して私にブランド服を着せていました(笑)。

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source : 週刊文春 2023年6月15日号

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