「猿之助逮捕」警視庁VS.東京地検《全暗闘》

「週刊文春」編集部

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 3週間後の今も謎が多く残る“心中事件”。警視庁は猿之助逮捕に動くも、起訴に万全を期す東京地検から「再捜査せよ」の声が……。両親の悲劇、恋人の本音、香川の“変わり身”まで、Xデーに向けた暗闘を明らかにする。

 

▶カギは遺体の残留薬物 両親の葬儀日程決まらず
▶父段四郎「兄猿翁は太陽、自分は月」息子から軽視
▶猿之助年収1億がパーで待ち受ける“賠償地獄”
▶香川照之豹変す「俺が筆頭だ!」で分裂危機
▶裏切り恋人の母は「一番悲しんでいるのは息子」

猿之助は病院で24時間監視下に

「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」が千穐楽を迎えた5月28日。澤瀉屋(おもだかや)関係者は安堵と不安が相半ばする感情を抱いていた。

「事件後から、門弟たちが猿之助の伯父にあたる市川猿翁さん(83)のマンションに足繁く通い、DVDなどを見せることでニュースに触れさせないようにしていた。猿之助は『7月大歌舞伎』を始め、10月までの公演を相次いで休演。脳梗塞で倒れて以降、唯一の関心事が歌舞伎である猿翁さんが、それに気付かないわけがない。『何で猿之助がいないんだ』と言い出す日が来るのではないか……」

療養生活を送る猿翁

 5月18日、一家心中の末に不帰の客となった歌舞伎役者・市川猿之助(47)の父・段四郎(享年76)と母・延子さん(享年75)。事件から約3週間が経とうとしているが、猿翁は共に澤瀉屋を長く支えた弟の死をいまだ知らされていないという。

末期肝臓がんだった段四郎

 一方、心中事件の全容解明を目指す警視庁捜査一課は、千穐楽を目前に控え、1つの決断を下していた。

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source : 週刊文春 2023年6月15日号

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