アメリカ大統領選挙が過熱してきました。投票日は来年の11月なのですから気が早いですね。民主党は、いまのところバイデン大統領が再選をめざして立候補する予定です。とはいえ最近は老いが目立ち、民主党支持者からも、「彼で大丈夫なのか」という声が上がりますが、代わる有力者が出てきません。

 実は民主党内では、かつてのジョン・F・ケネディ大統領の甥が民主党の指名候補として届け出を出しています。彼は、やはり暗殺されたケネディの弟のロバート・ケネディの息子です。その名もロバート・F・ケネディ・ジュニア(69)。本来アメリカでは「ケネディ」のブランドが強いはずなのですが、彼は反ワクチン論者として知られています。新型コロナウイルス用のワクチンは危険だとSNSで論陣を張っていました。彼の兄と姉、妹が「間違った主張をしている」と非難しているほどで、民主党内での支持は広がりません。

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source : 週刊文春 2023年6月22日号