「記事を読んで『ウチだけじゃなかったんだ』と驚きました。私の家も“欠陥”だらけですよ」


 6月15日配信の「週刊文春 電子版」が報じた大手格安ハウスメーカー「オープンハウス」の“欠陥住宅トラブル”。すると、記事の配信直後に別の住民からも悲痛な声が……。

 都心の一戸建て住宅を安価に供給することで30代を中心に人気のオープンハウスグループ。創業社長の荒井正昭氏(57)の下、「源泉営業」と呼ぶ地道に声をかけ続ける営業と、狭小な土地にも戸建て物件を建築する手法を原動力に事業を拡大してきた。直近7年間の売上高成長率は平均30%を超え、2022年9月期決算での売上高は9526億円。「行こうぜ1兆!2023」のスローガンを掲げ、今年度中の連結売上高1兆円は確実視されている。

オープンハウスグループの荒井正昭社長(HPより)

「グループ会社のオープンハウスでは2021年春ごろから関西圏での仕入れも本格化させ、同年10月には梅田営業センターと天王寺営業センターを開設。大阪・兵庫で店舗数を増やしており、首都圏中心から全国区へ飛躍しつつあります」(経済誌記者)

 そんなオープンハウスを巡っては、「週刊文春 電子版」6月15日配信の記事で神奈川県の新築戸建てを購入したAさん、Bさん、Cさんが住宅の“欠陥”を告発。入居直後から「床が傾いている」「浴室の屋根裏に柱がない」などの施工不良が見つかったこと、それに対して同社側が対応してくれないことなどを訴えた。

 記事は大きな反響を呼んだ。すると、編集部には「我が家も同じような“欠陥”で悩んでいる」というオープンハウスの住民の声が続々と寄せられたのである。

Dさんのケース:梁に無数の切れ込みがあった

 東京都内にオープンハウスの注文住宅を購入したDさんは、昨年3月に契約し、今年4月から居住を開始した。建物の価格は約2021万円。3階建で、延べ床面積は31.66坪(104.69平米)なので坪単価は63万円。土地と合わせた購入金額は約6100万円だ。「オープンハウスの平均的な坪単価はおそらく45~50万円程度なので私は奮発して良い家にしたつもりだった」と語るDさんだが、現在、憧れのマイホームに1人で暮らしている。

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source : 週刊文春