高度医療で知られる東京女子医科大学病院(東京・新宿区)で、臓器移植をめぐる経営陣の発言が大きな波紋を呼んでいる。
集中治療科の医師が一斉退職してICU(集中治療室)が崩壊するなど、危機的状況の打開策について、7人の教授らが経営陣に質問書を送付した。これを受けて急遽開かれた説明会で、板橋道朗病院長が次のように述べたのである。
「心臓移植、肝臓移植は、今後の医療提供を再考する時期」──。
これは経営優先の判断なのか。動揺が広がる患者家族と臓器移植をめぐる現実を取材した。
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ハイレベルの心臓移植が可能な女子医大
今年7月、外傷性くも膜下出血で長崎大学病院に入院していた、6歳未満の女児が脳死と判定された。臓器提供に家族が承諾したことから、女児の心臓は遠く離れた東京女子医大病院に運ばれる。そして、心臓血管外科の移植チームによって10歳未満の男児に移植され、命が引き継がれた。
翌月には、岡山の津山中央病院で脳死と判定された男性(50歳代)の心臓が、再び東京女子医大病院で40歳代の女性に移植されている。
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source : 週刊文春