東京女子医科大学の岩本絹子理事長をめぐる「疑惑のカネ」が背任罪にあたるとして、OG(卒業生)の有志が警視庁に提出していた告発状が、3月27日に正式に受理されたことが関係者の取材でわかった。

 元検事の落合洋司弁護士によると、告発状が受理されたことによって、警察の本格的な捜査が始まるという。「疑惑のカネ」は解明されるのか、今後の展開を探る。

 さらに、東京国税局が約2億5000万円の申告漏れを指摘し、約5500万円を追徴課税していた問題で、女子医大が莫大な報酬で「国税OBの税理士」を雇って対応させていたことが内部文書で判明した。

◆◆◆

警視庁捜査2課が事件として本格的に捜査を開始

「母校の恥ですが、膿を出し切らない限り女子医大の復活はありませんので、警察には徹底した捜査をお願いしたいと思っています」

 告発状が受理された知らせを受け、告発人の一人であるOGの女医はこう述べた。

 複数の関係者によると、告発状は3月27日に、警視庁本部の捜査二課が正式に受理した。捜査二課とは、詐欺、背任、横領、贈収賄など、いわゆる知能犯罪を担当している部署だ。女子医大OGによる告発状は、去年9月に提出されていたが、今回の「受理」はどのような意味を持つのか? 東京地方検察庁で、オウム真理教の事件などを担当した落合洋司弁護士が解説する。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 1

  • 0

source : 週刊文春