旧統一教会と政治との結びつきについて新聞やテレビ等の既存メディアよりはるかにあてになったのは、今やすっかり有名人となった鈴木エイトが主筆を務める「やや日刊カルト新聞」でした。

 この「新聞」はカルト問題を長期的に深く追っていましたが、名前からも分かるとおり文章には常にどこか茶化すような視点がありました。それが読みものとしての楽しさになっているのですが、そのせいか、去年の安倍元首相銃撃事件までは大手メディアがこの「新聞」を取り上げることはまずありませんでした。要は、カルト問題まで含めて軽く見られていたわけですね。

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source : 週刊文春 2023年8月3日号