見た目は少々強面ながら、ひとたびヴァイオリンを弾き始めれば、優美な音色に魅了されること間違いなし。対談中、時折微笑み、考え込みながら言葉を紡ぐ真摯な姿勢に、もともとファンのアガワもますますぞっこんに!
(いしだやすなお ヴァイオリニスト。1973年生まれ、神奈川県出身。95年に国立音楽大学を首席で卒業。現在、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席ソロ・コンサートマスター、京都市交響楽団特別客演コンサートマスターを務める。新アルバム「石田組 2023・夏」の発売記念ツアーを東京・サントリーホールほか、全国27カ所で開催中。)
阿川 1年のうち、364日は公演していらっしゃるという噂ですが……(笑)。
石田 ハハハ。そんなことないです。でも、5月は15本公演があったので、2日に1遍のぺースでしたね。
阿川 石田さんは神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ・コンサートマスターであり、京都市交響楽団の特別客演コンサートマスターでもいらっしゃる。加えて「組長」を務める弦楽アンサンブル「石田組」の活動も。それぞれどのくらいのペースで公演してるんですか?
石田 石田組の公演が年30回で、神奈川フィルが30ちょっと、京都は10回弱です。あと1994年に結成した「YAMATO String Quartet」の活動やバンドネオン奏者・三浦一馬と一緒にピアソラの公演もちょこちょこしています。
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source : 週刊文春 2023年8月10日号