選対委員長に就任することになった小渕優子氏。あの“ドリル事件”から実に9年ぶりの要職での起用だ。復権を遂げた彼女だが、果たして政治資金はクリーンなものになっているのか。総力取材で徹底調査したところ――。

 

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 小誌記者は法人登記簿に記された住所を手に、目的の場所に向かった。

 榛名山(はるなさん)の麓、群馬県のJR高崎駅から北西に車で15分。そこには、不動産会社が事務所を構えているはずだった。

 ところが、該当の番地に存在していたのは、ただの倉庫。受付もなければ、郵便受けもない。一体、どうなっているのか。

 近隣住民に尋ねたところ、

「10年ぐらい前はその不動産屋さんはあったけど、その後はずっと倉庫だよ」

 この10年の間で、影も形も無くなっているという。記者が訪ねようとしたのは、高崎市に本店を置いているはずの「市川不動産」。同社の取締役に名を連ねるのが、折田謙一郎氏だ。女性閣僚の辞任に繋がったあの事件で、有罪判決を受けた“ドリル秘書”である。

 実は、この奇怪な折田氏の不動産会社に……。

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source : 週刊文春 2023年9月21日号